遺言書とはどんなものか

信州財界の大物・犬神佐兵衛の残した莫大な遺産は、長女の一人息子「スケキヨ」が戦地から復員してから発表されることとなっていた。「スケキヨ」はビルマから戻ってきたが、顔は大けがをしゴムマスクで覆われており……そして開封された遺言書には……この遺言書がきっかけとなり、犬神家を巡る連続殺人事件の幕が開いた。

……そうですご存じ、横溝正史の探偵小説「犬神家の一族」です。どうも「遺言書」というと、ドラマや小説の世界で「事件のきっかけ」であったり「争いのモト」であったりとすることが多いので、なんとなく後ろ向きのイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。「犬神家の一族」に関するお話しは、また日を改めてさせていただくとして、今、遺言書を書く人が増えてきています。

<参考>

遺言書について考えてみませんか?

https://sozoku-yuigon.localinfo.jp/posts/795688?categoryIds=138447

そもそも遺言書とはどんなものなのでしょうか。

遺言書とは……自分が生涯をかけて築き上げてきた財産を、自分の死後、どのようにすべきか指示を残すための手段です。残念ながらお亡くなりになってしまった後では、遺された人に対し、財産をどのようにすべきか指示を出すことができません。そこで、お元気なうちに、きちんと、自分の意思表示をはっきりと残しておく必要があります。

そうです「はっきりと」残しておく必要があります。「はっきり」とはどの程度はっきりかと言うと、遺言書にきちんとした「法律的な効果」を持たせるためには、「民法」という法律に定めてある方法で「はっきり」と作らなくてはならないのです。「民法」には次のような条文があります。

=民法===========================

第960条  遺言は、この法律に定める方式に従わなければ、することができない。

==============================

遺言書が「あやふやな記載」のあるものであったり、よく意味のわからない文書であった場合、亡くなってしまった人に「この部分どういう意味?」と聞くことはできません。そこで民法では争いが行わないよう、方式をきちんと定めているのです。

一方、不備のある遺言書には法的な効果が発生しないため、せっかく遺言書を作っていたとしても、遺言書が無いのと同じ状態になってしまします。

遺言書があると無いとでは、相続の手続きが大きくかわってきます。

きちんとした遺言書を作っておけば、「事件のきっかけ」や「争いのモト」になるのではなく、「遺言書」に従って遺産の相続が行われるので、争いを軽減させる効果があります。

世の中では、遺言がないために、相続を巡り争いの起こることが少なくありません。しかし、今まで仲の良かった親子・兄弟・親戚が、、相続を巡って 骨肉の争いを起こすことほど、悲しいことはありません。

そうです、遺言書は遺していく次世代の人たちへ贈る「最後のラブレター」なのです! と、言ったら言い過ぎでしょうか。


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https://sozoku-yuigon.localinfo.jp/pages/471197/page_201605181142


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