「空き家」となった実家をどうするか(4)~空き家となった実家の解決方法

ここまで「空き家」について考えてきましたが、とりあえず本日、まとめです。

空き家となった実家には、それぞれ個別の問題があり、対策方法は様々です。こうすれば絶対解決できる! というものではありません。それでもいくつか、解決に向けて道筋をつけていく方法はあります。例えば次のような方法です。

★空き家の改修・解体

 空き家を放置するのではなく、必要な改修を行い実家の状態を良い状態で保つことで、賃貸などの可能性が出てきます。また解体して更地にし、売却しやすい状態にすることも一つの方法です。

 いずれも費用がかかることですが、前述の「空き家対策特別措置法」では、今後空き家対策に必要な費用の補助や、税制上の処置を講ずるよう、定められています。今後、改修・解体についても補助金などが期待できます。

 また現在でも、例えば空き家を「高齢者用賃貸住宅」として活用する場合、リフォーム等の費用の一部について補助が受けられる制度があります。(「住宅確保要配慮者あんしん居住推進事業」)こうした助成金を活用し、利活用を進める方法もあります。

★権利関係を整理する

 土地・建物の権利関係や、親族間の相続の問題など、権利関係が複雑になっている場合は、まずしっかりと調査し状況を把握し、関係者で話合い整理しておくことが重要です。いざという時、何の対策もとれなくなる場合があります。

★行政の相談窓口を利用する

 2013年から全国の都道府県に空き家相談窓口が設けられています。空き家の活用などについて相談できます。

 また、例えばかな奈川県内では、相模原市、横須賀市、南足柄市、松田町、山北町、真鶴町などのように、自治体が「空き家バンク」を構築し、対策に取り組んでいるところもあります。

いずれにしろ、もし具体的な対策を考える場合は、一度専門家にご相談することをおすすめします。当事務所でもご相談を承っておりますので、お気軽にお尋ねください。

相続・遺言あんしん相談所 横浜/青葉

https://www.nazumi-office.com/ をご覧ください。 以下は、過去の情報です。